【建設業】小規模施工業者のホームページ開設のススメ

現在、建設業では人手不足が顕著に表れており、2025年には、建設業の労働人口が約90万人不足すると予測されているという状況です。そんな中でも、施工業者、業種によっては「仕事がない」「取引先が見つからない」という声があるのも事実です。

今回は、このような状況下で「仕事がある施工業者」になるために、ホームページを開設のススメを綴っていきます。


施工業者の格差はなぜ生まれる

建設業においては「実績」というものに重きを置かれる傾向にあります。実績は「安心感」を生みむことに加え、建設業に多い「新規取引業者登録」の手間を省くこともできます。

そのため、ゼネコンやサブコンは、一定数の取引業者以上の新規取引先を持つことを避ける傾向があり、一定数の元請顧客を抱えている施工業者は常に忙しい状況になっている状況なのです。

「仕事がない」と嘆く施工業者は、この元請顧客の数が少ない、または皆無ということが多いのではないでしょうか。


ホームページ作成による集客

先程、ゼネコンやサブコンは、一定数以上の取引先を作りたがらないとしましたが、忙しくて手が回らない状況となれば話は別です。

このような場合、あらゆる手段を使って施工できる業者を探します。この時にこそ、元請業者と繋がりが生まれるチャンスなのです。施工業者を探す際は、もちろん知り合いを伝ったり、社内上司や同僚に聞いたりということも多いですが、グーグル検索で探す事も多々あります。

九州で施工業者を探す時、グーグルで「福岡 型枠業者」という風な感じで検索するんですね。このような時、ホームページを持っている施工業者は断然有利になります。

さらにホームページを持っていることで、過去の実績、施工可能な業種、事業所情報なども確認することができ、業者を探す側に社会的安心感を提供することもできます。この安心感は何よりの武器になります。

ホームページから検索した材料業者等が営業に来ることもあるでしょう。この営業は、貴重な情報源になり、取引先同士を繋いでくれる存在になり得ます。

これらの意味で、小規模施工業者ほど、ホームページを作成するということは非常に重要であると思っています。


ホームページにはどんな内容を盛り込めばいい?

ホームページに盛り込む内容は、取引先に「安心感」「ここに発注したい」と思わせる内容が必須になります。社名、事業所住所、問い合わせ先は必須として、少なくとも以下の内容は必要でしょう。

  • 施工可能業種
  • 施工実績
  • 取り扱い可能な工法
  • どのような思いで施工を行うか(例:お客様第一主義で取引先のご要望にお応えします)

これらに加えて、今後どのような挑戦をしていきたいか等の記載もあればいいかもしれません。

大手ゼネコンのような大掛かりなホームページは必要なく、あくまで必要な情報があれば十分でしょう。


Webを利用して得意先確保を目指しましょう!

ホームページ開設はあくまできっかけに過ぎません。

交流会などで地道に得意先を確保する活動も重要でしょう。変革する現代だからこそ、様々な営業手段を確保して、自社の成長を促す事が非常に重要です。大手施工業者にとって、DX化が課題となっている現在では、ここにいち早く取り組むことで評価を得ることもできるでしょう。

Webを利用して、多くの得意先確保を実践してみてください。